silver wattle.゚・*.


「ところでさ。」



「ん?何?」



登校中、サクはずっと何かを考えているようだったけど、突然口を開いた。



「先生って彼女とかいないの?」



「…?」



「子供扱いされてなかったとしても、彼女がいたらだめなんじゃない?」



サクに言われるまで気づかなかった。



いつも先生が側にいてくれたから、『彼女』なんて考えたこともなかった。



「…ってまた俺千代のこと傷つけるようなこと言った?」



サクはそう言って心配そうな目で私を見た。



「うん、傷ついた。」



私がそう言うとサクはごめんごめんと申しわけないなさそうに何度も謝った。



「ごめん。嘘。」



「なっ!千代、お前なぁ。」



サクとのやり取りはなんだか楽しくて、心が癒される。


秋弥のことを少し忘れることが出来た気がした。


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