silver wattle.゚・*.
「おい。2人ともいつまでそうしているんだ。昼ごはんの調達をするぞ。」
私達の沈黙を破るように泉舞が横からそう言った。
調達…?
泉舞のを見ると釣竿と何やら小さな箱のようなものを持っていた。
キャンプ→昼ごはん→調達→釣竿→□
頭から血の気が引いていく気がする。
まさか………
「餌に決まってんじゃん?」
サクが豪快に蓋を開ける。
中にはうにょうにょ動くミミズがびっしりとつまっていた。
「「嫌ああああああああ!!!!」」
ガシッ!
気づくと私と苺花は抱き合っていた。
私がぽかーんとしてると、苺花は私の顔をみて笑い始めた。
その時、さっきまで張り詰めてた空気はどこかに行って、暖かい空気に包まれた。
そして、笑いがおさまった頃、今まで素っ気なくしてしまったことを後悔した。
「…苺花、さっきまでごめんなさい。」
私がそう謝ると、苺花は嬉しそうに
「全然いいよ^^それより早く釣りに行こ!早くしないと泉舞君が怒るよ?」
と私の手を引いた。
苺花なら…きっと話を聞いてくれる。
私がどんな話をしても…きっと受け入れてくれる。
「釣りついでにちょっと話聞いてくれない?」
「うん。いいよ。」
苺花は静かに頷いた。