silver wattle.゚・*.


小さい頃、勉強も運動も出来なかったこと。



そのことが原因で親や親戚から役立たずといわれていたこと。



その時、私を役立たずじゃない、俺は君の味方だと言ってくれた家庭教師の先生がいたこと。



その家庭教師の先生が自分担任の京極先生であること。



先生を追って学校に来たこと。



先生と付き合っていたこと。



それなのに先生が婚約者とデートしていたこと。


知らない間に自分が浮気相手になっていたこと。


そして、嫌われたくなくて苺花に黙っていたこと。


泣きながら全てを苺花に話した。



嫌われるんじゃないかって本当に気が気ではなかった。


でも、苺花は私を優しく抱きしめて



「千代ちゃんは汚くないよ!!…あたし千代ちゃん大好きだよ?それに皆で約束したじゃん。ずっと一緒って!あたしは千代ちゃんから離れていかない。離れろって言われても離れないよ?」



って私が1番欲しかった言葉をくれた。



嬉しくて、胸がものすごく暖かくて、涙が出た。



< 238 / 253 >

この作品をシェア

pagetop