silver wattle.゚・*.


苺花に全てを話した後、なんだかすごくスッキリして、笑い疲れるまで精一杯遊んだ。



そして、みるみる日は暮れ、辺りは暗くなった。


いよいよ花火の出番!



…かと思いきや。



「あ、あれ…?」



花火当番のサクは必死にカバンを漁っている。


「どうしたのよ?」



なかなか花火を出さないサクを皆は不思議そうに見つめた。



「あ、いやぁ…実は…。」



サクは申し訳なさそうに、もごもごと口ごもりながら言った。



まさかとは思うけど…。



「「「花火を忘れた?!?!」」」



「やっぱりね〜。サクってば昔から大事なものに限って忘れるのよ。」



「せっかくの楽しみがサクのせいで消えたな。」



「…花火、楽しみだったな。」



そう言って、皆一斉にサクへ悲しそうな視線を注ぐ。



「…そんなこと言われたって…。あ、じ、じゃあ、じゃんけんしよ!!」



サクは焦った結果、じゃんけんをしようと言い始めた。



「本来なら忘れた本人確認が責任を取るものだが…まあいい。」



泉舞そう言って、服の袖を捲る。



意外とやる気満々な泉舞に、笑みが零れる。



「「「「じゃんけんぽん!!!!」」」

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