わたしの可愛い旦那様
旦那様のお父様は、わたしのお父様の取引先の方で、二人はわたしたちの結婚を本人のいないところで勝手に盛り上がり、勝手に決めてしまった。
渋々会った旦那様は、困ったような笑顔で、まず始めに父がすみませんと謝った。
わたしよりも年下だと思っていた旦那様が、話している途中で、わたしよりも二つ上であることに驚いた。
無礼を謝るわたしに、頼りないとよく言われて、と小さく笑って許してくれた。
こな時、なんとなく、この人とならやっていけるかもしれないとわたしは思った。
強い直感ではなく、ただなんとなくだったのだけれども。