二重人格シンデレラ
「失礼します。お呼びでしょうか、リリア様。」
「えぇ。さ、そこに座りなさい。」
「失礼致します。」
「シンディ。この方は今回の依頼者、隣国の王妃のアンネ様よ。」
「こんにちは、シンディ。あなたの暗殺者としての活躍は耳にしてるわ。」
「初めまして、アンネ様。今回も頑張らせて頂きます。ところで、今回の依頼は....」
「言い忘れてたわね、私の国の第一王子を殺して欲しいの。」
一瞬固まってしまった
だって、王子を殺して欲しい
という依頼は初めて来たから
「あの子は何でも出来る。いえ、出来すぎてしまうの方が正しいかもしれないわ。」
「と、おっしゃいますと?」
「あの子は何でも出来すぎてしまうの。そう、何でも、ね。
それに、第一王子は亡くなった前王妃の息子。
私としては第二王子に王の座をついで欲しいの。」
要は権力か....
王の母となれば、強大な権力が手に入るものね
「サンドリヨン、受けますか?」
リリア様がそう言った瞬間
シンデレラの瞳の色が変わる
ブルーからピンクに
「もちろん。この依頼、受けさせていただきますわ。」