二重人格シンデレラ

気付けば私はウィル様と自分の唇を重ねていた


「ウィル様が私に恋を教えてくれたんです!」

「...そんなの俺だって一緒だ..」

「へ...」

「俺だってこんな感情初めてなんだよ。

よりによって今日会ったばかりの人を好きになるなんて、思ってもみなかった。」


その時、ウィル様がまた倒れそうになった


「誰か呼ばなきゃ...っ!」


そう立ち上がった私をウィル様は引き留めた


「ウィル様っ!?」

「..誰も呼ぶな。」

「でも...!」

「一緒にいて欲しい。最期くらい独り占めさせてくれ。」

「独り占めなんて生きてればいつでもできます!だから、最期なんて言わないで...」


泣きそうな私をウィル様は優しく抱き寄せた
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