二重人格シンデレラ
◆シンデレラsaid◆
そう心の中で呟いて鏡の前に立つ
鏡の中にいるのは私であって
私でない人
つまり、サンドリヨン
「―――じゃあ、12時の鐘が鳴ったら交代ってことで良いね?」
( ええ。そろそろシンディは寝た方が良いわ。)
「そうだね、私が寝なくちゃサンドリヨンも寝れない訳だし。」
( そうよ。だから、寝てちょうだい。)
「はいはい、分かったよ。それじゃあ、おやすみ。」
( おやすみなさい、シンディ。)
そう言って私達は眠りにつく
――――――――
それからの日々はあっという間に過ぎた
そして前日――
「わぁ、綺麗...!」
ついに出来上がったドレスが届いた
思わず感嘆の声が漏れる