二重人格シンデレラ

帰国

――数日後

私はウィルと一緒に城で過ごしていた

もちろん、お母様とリュカも


今日は帰ることになっているため私は一旦元の家に戻らなければならない

ウィル達がついていくとしつこかったけど

まあ、やんわりと(?)断った


――――――――――

元の家に戻ると驚きで言葉が出てこなかった


「な...に..コ...レ...。」


家はとても小さな廃屋になっていた

そして、エリーとレイと思われる人が庭と思われるところに倒れていた


「エリーっ！レイっ！」


私がそう叫んで二人に駆け寄ると私と同じくらいの年だと思われる

美男美女がそこにいた


「...ん..？」


女性の方が先に目を覚ました


「大丈夫ですか？」

「あなたは...リュミ王女様..？」

「え...。」

「あ、ごめんなさい！私が先に名乗るべきでしたね。」

「いえ..。」

「シャルロット=アルベールです。セシル=アルベールの姪です。」

「！」

「こっちは私の弟のシルヴァン=アルベールです。」

「...ねぇ、シャルロット。シリル=アルベール、セシルの息子を知っているかしら。」

「え？セシル叔母様にはサンドリヨンという娘しかいないはずですわ。」

「そう...。変なことを聞いてしまったわね、忘れてちょうだい？」

「？ いえ、お気になさらず。」