先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
自分の気持ち
今まで、何人かの男子と付き合った経験はあった。
告白したり、されたりと、きっかけは様々だけど恋をしてきた。
恋を…知っていた。
愛の言葉を言い合って、相手を思うだけ、見るだけでもドキドキした。
幸せだった。
“好き”だと、思った。
でも…、
どこか物足りなかった。
何かが欠けていた。
満たされるはずの心が、
……満たされなかった。
だからこそ、それまでがまるで嘘や夢であったかのように、
簡単に別れてしまった。
引き止めることもなく、
悲しみや苦しみで流れるはずの涙さえも、流れなかった……。
私は、“好き”という感情を知っているはずだった。
でも……、
実際は憧れや興味本位からの付き合いだったのかもしれない。
ただ、“彼氏”という存在が
欲しかっただけなのかもしれない…―