先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
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ハァ…、ハァ…
やっとたどり着いた。
目の前には
【化学準備室】と書かれた紙が張ってある。
多分、先生はここにいるはず
先生の授業が無ければ、今はここにいると思う
私はゆっくりと手を戸にかけ、
ドアをコン、コンと少し控えめに叩いた。
……いる…かなぁ、
小さな不安が頭を過(ヨ)ぎる。
ドアは……開かれない。
……いない?授業中?
私はもう一度音を鳴らそうと、ドアに手を添えると―――――
『どうぞー』
…と言う声と共に、ドアが開いた。
――!
そこには、内側からドアに手をかけ
立っている先生がいた。