先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~

先生――――

先生を見ただけなのに、なんだか嬉しくてたまらない。

少しだけ顔が赤くなるのを感じた。



『――櫻井…さん?』


先生は私を見て、少しだけいつもよりも目を見開いた。

『どうしたんですか?』

授業は?、と付け足すように聞いてくる先生。

「……………ッ、」

私は言葉を詰まらせる。


なんて、言っていいの……、

そりゃあ

授業中だもんね…。

普通、こんな時来たらおかしいよね、


先生…怒ってる……?


私は言葉を発しないまま、恐る恐る俯いていた顔を上にあげる。




―――えッ…、


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