先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
温かいコーヒーは
とても落ち着いた。
先生の優しさが嬉しくて
私はまたそんな優しさに
―甘えて しまう。
カップを口に当て、横目で先生を見る。
――あっ…
視線が 合った …
私は瞬きを繰り返し、カップを口から離し、ゆっくりと先生の方へと体を向けた。
逸らされない視線は
重なり合い
瞬きすら 惜しいと思ってしまう。
先生に 惹かれてしまう。
あぁ…
実感してしまう。
私やっぱり……
私が口を開こうとした時、
先生の手が私のへと伸びてきた―
なに…
―――ッ!
目をギュっとつぶり、肩が揺れてしまった。
『髪……』
へっ?
そっと先生の手が私の髪に触れる。
『―髪の毛
跳ねてますよ。』
先生は
いつものスマイルでそう
言った……。