先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
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放課後……――
一日がすごく長く感じてしまった。
放課後、毎回のように私を家まで送ってくれる那恵
そんな那恵を今日は断って
私は一目散に
ある場所へと向かった―。
すれ違う生徒や先生の姿を横目に
私は足を進める。
まるで足が機械になってしまったかのように、迷いがない。
廊下を進み
階段をのぼり
やっとたどり着いた場所の周りには生徒一人の姿もなかった。
――ただ1人、自分を除いては…。
乱れた息を整え、軽く息を吸う。
最近来ていなかっただけなのに、まるで何年かぶりに訪れたかのようにここが
懐かしく感じてしまった。
プレートを見れば、
“化学準備室”
という文字が、くっきりと刻まれていた……。
心が、音をたてる……――