先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~

先生は私が中へ入った瞬間、近くのソファーへ座ることをすすめたが、私は俯いたまま



「先生…お話があるんです。」

先生を気遣いを無視するように遮り、話しだした。



「…なんですか?」

「先生は、この紙袋に何が入ってるかわかりますか?」

手に持っていた袋を前に出しすと、先生の視線がその袋に集まった。


「………」

「わかりませんか?
いえ、覚えてないのかもしれませんね。

……あんなこと先生の中では些細なことだったんですよね…」



「…さく――」

―バン!




「これ、お返しします。」


先生の体に袋を押し付け、私はまた
下を向いてしまう。



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