先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
わたしは、頭の中が真っ暗になっていくかんじがした。
「…心配なんです」
それって、教師としてでしょ?
「しかも、あんな危険なめにあって…」
それって、わたしじゃなくても先生はさっきみたいに助けてたんでしょ?
わたしじゃ……なくたって…
「もしかしたらもっと危険なことになったかもしれないんですよ?」
だから…?
「もっと危機感を持ってください。」
もったらどうなるの…?
ああそっか。
わたしが危機感をもっていればもうこんなことに巻き込まれることないもんね…
わたしって、手がかかるもんね
わたしって…先生のお荷物?
迷惑…?
「…櫻井…さん?」
いっこうに口を開かないわたしに疑問をいだいた先生がわたしの名前を呼んだ。