先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~

『なんで家に帰りたくないんですか?』

先生は笑顔を浮かべ、私の目を見て言う。


「……………………」

『……………………』



「………………………先生、」

『はい?』






「その質問……、2度目ですよね…。」

私は先生から視線を逸らし、近くにあったテーブルにカップを置いた。

動揺してる…

『ええ、さっきも聞きました。
でもあの時、答えは聞けずじまいでしたから。』

「……………なんでそんな聞きたがるんですか…?」

私は聞き返す。

なんとなくだけど感じる。
先生が私を見ているのが…



先生は口を開いた、


『興味本位…、だと言ったらアナタは怒りますか?』


『―知りたいんですよ。
ただ、それだけです。』


………―――。


「……………そぉ…。」


軽く言葉を返し、私は先生に背を向け、膝を抱えるように横向きに座った。


< 31 / 226 >

この作品をシェア

pagetop