先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
『なんで家に帰りたくないんですか?』
先生は笑顔を浮かべ、私の目を見て言う。
「……………………」
『……………………』
「………………………先生、」
『はい?』
「その質問……、2度目ですよね…。」
私は先生から視線を逸らし、近くにあったテーブルにカップを置いた。
動揺してる…
『ええ、さっきも聞きました。
でもあの時、答えは聞けずじまいでしたから。』
「……………なんでそんな聞きたがるんですか…?」
私は聞き返す。
なんとなくだけど感じる。
先生が私を見ているのが…
先生は口を開いた、
『興味本位…、だと言ったらアナタは怒りますか?』
『―知りたいんですよ。
ただ、それだけです。』
………―――。
「……………そぉ…。」
軽く言葉を返し、私は先生に背を向け、膝を抱えるように横向きに座った。