先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~


朝食を終え“ごちそうさまでした”と先生に言うと、先生は―ニコっとまた笑顔を向けてきた。

『櫻井さんの口に合いましたか?』

「はい、とってもおいしかったです」


『…なら、よかったです』

先生は自分の食器と私の食器を重ね、持って行こうとしたので、私も手伝おう
と思ったのに…



『ここはいいですから先に、着替えてきてください』



と私の方に振り向きながら、言ってきた。

私は“…はい”と小さく呟き
微妙に腑に落ちない気持ちで、渋々さっきの部屋へと戻り、着替えをすることにした。





少しでも先生の役に立ちたかったのに……


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