先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~




その後、私は身支度を済ませ、先生と共に玄関へと向かった。

私はスリッパを脱ぎ、靴へと履き変える。

そして先生の方を向き

「先生!お世話になりました。」

声とともに軽くお辞儀をする

『いえいえ、私が呼んだのだからあまり気にしないでくださいね』


先生は微笑んだ。


あの一夜がとても短かった気がした

まるで長い夏休みが終わる前日のように
小さな淋しさがある

時間が戻ればいいのに とか

あんなに長いと思っていたのに、あっという間に終わった…

と感じる子供のように


私もまた、そんな気持ちになってしまう……



「先生、ホントにありがとう」

『こちらこそ』


「……?」


それってどうゆう、意味……?


先生の意味不明の言葉に、少しの疑問を抱く



………………………まぁいっか

考えるのが面倒になり、そのことを頭の片隅に置いておくことにした


私はドアに手をかけ


「さよなら先生 また学校で♪」


『はい』


先生が顔の横で軽く手を振ってきた、私はそれに気づき、自分も小さく先生に手を振りかえした。



そして、


ゆっくりと ドアは閉まっていった……―――――
















――ガチャン…




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