先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
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私の両親はまるで冷蔵庫の中のように、一つの温かみもなく、冷気だけで埋め尽くされたようなカンジだった。
家庭や家族とのコミュニケーションなんてとろうとも思わず、毎日のように仕事に明け暮れる父と母
家に帰ればテーブルの上には何十枚もの札束が入った封筒が置いてある。
それを見るたびに嫌気がさす
一緒に食卓を囲んで食事をしたのは遠い昔
家族3人でどこかへ出掛けたことなんて記憶にない
入学式や参観日、運動会だって、いつも一人ぼっちだった
誕生日だって、毎年それだけはちゃんとプレゼントをくれたのに、それさえもいつの年からか、お金の束へと変わっていった………―
――なにもかもがバカらしくなった…