先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~


――――――
それから私は、毎日というわけでもないけれど、気が向いた時何かと準備室へと足を運んだ。

理由なんていらなかった…
先生はいつだって笑顔で私を迎えてくれたから
初めは数日だった回数も、日がたつにつれてだんだんと増えていった。

話す内容は、その日によって色々…
ソファーに座り話しこむ日もあれば、
会話をせずコーヒーばかりを飲む日だってある。
いつの間にか寝てしまった日だってあった――

穏やかで 心地よい時間が
ゆっくりと 流れていった…――

不思議と心が癒されていった気がした


あれから先生の家に行くことはなかったけど、それからの私は深夜に街をフラつくこともなく、毎日きちんと眠れるようになった。

先生に自分のことを全て話したわけじゃないけど、
まだ言えてないことは沢山あるけど、

それでも自然と今まで抱えていたモノが少し 軽くなったような気がした…

私は少しだけ… 変われたような気がするから― 

人がそう簡単に変われるわけがないのは分かってる、でも私は今の自分はあの日の自分とは違う気がするから…
なんとなくで、曖昧だけど、私は感じるから…

それは先生のおかげなのかも しれない…――


先生は
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