先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
「…………………はぁ…、」
なんか拍子抜け
てか…貰ったって私どうすんのよっι!
よく考えればそうだよ!!
貰ったってあんなデカイの家で着てられるわけないし、男物だし、第一なんか変でしょιι!
それに………
なんか 悪い気が…する
『じゃあ、返さなくていいですから…―』
「いえ、きちんと返します。」
私は断言する。
先生はクルっとイスを回し私に視線を合わしてきた。
『別にいいんですけど、』
「責任持って返します!」
さっきよりも少し声を強めに言いかえす。
『遠慮します』
「遠慮無用です」
先生の答えに即答した私
お互いに変な空気が漂う
『…………………………。』
「…………………………」
一時たりとも視線を逸らさない両者
さっきから一回たりとも瞬きすらしていない状態
瞬きせずにいるのはツラい…
目が…目が乾くっ!
私はそれでも必死に先生から目を離さなかった。
――だ、だって……
瞬きしたら負けのような気がするっ!
私はいつの間にか変なとこでムキになり
手強い先生との勝負を続けることとなってしまっていた………