先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
「………あっそ、」
私はプイっと先生から視線を逸らした。
『夜寝れないんですか?』
「…昨日はたまたまです。」
他の日はだいだい眠れてるから
『悩み事でも?』
「先生 さっきから質問ばっか…」
聞いてばっかりじゃん
私はムッっと口をへの字にし、先生の方へと向き直す。
「……………」
『知りたいんです。』
「―?」
『アナタのことが知りたい、…それだけです。』
先生はまた私に笑顔を返す。
……なにそれ
わけわかんないっ―
私は、自分を見つめてくる先生の瞳を真っすぐに見ていた。
それっていったい
「どうゆう―――――」
――コンコンっ!
…――――――――!!!!
私が言葉を口にした瞬間、数回の戸を叩く音によって私の声は 遮られた……―――