先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~
私と先生の視線は一気に戸へと向かれる。
「藍沢先生いますか?」
ドア越しに聞こえた――女子生徒の声
先生は一度私の方をチラって見た後、立ち上がり、ドアの方へと足を進めて行った…
―ガラっと先生がドアを開けると共に、その女子生徒は顔をだす。
「先生~居るんならもっと早く出てきてよね~」
彼女は軽く頬を膨らまし、居ないかと思ったじゃ~ん、と文句を言う。
――この人……
確か…羽倉さん?
多分隣のクラスの人だ。
話したことはあんまりないけど、なんとなく記憶にある。
スカートは短く、すらっとしたモデル体型。綺麗な茶色の掛かった髪。揺れる髪の隙間から、色光るピアスが見える。
軽く化粧をし、白い肌が際立つ
少しずつ記憶を辿る。
なんか……クラスの男子が騒いでた気がする…。
女の私から見ても美人だもんなぁ~
ドアの入口で先生と話す彼女にまた目を向ける。
あぁ…
――やっぱり 美人………。