先生と乙女座の恋★~秘密の恋事情~

「な~んだ。じゃあ櫻井さんがたまたまいたからで別に特別でもなんでもないんだね♪」

よかったぁ~☆、とまた笑みを作り彼女は甘えた声で先生の腕を掴んだ。


――――っ、

ガンっ!!!!!

『「!』」

私が突然机を叩いたことで、その場の空気は固まり二人の視線は私へと集まった。

「私…………帰ります。」

そう一言告げ、手元にあった鞄を乱暴につかみ、早足でドアへと向かう。

先生と彼女は呆然とし、その場を動かない。

そして私はドアの前で足を止め…

「失礼しました」

二人の方を振り向くことなくそう言って、ドアを勢いよく開け外へと出て行った……。

私の足は迷うことなく一直線に家へと向かっていた―――――――


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