君のキスはミルク味【短】



口の中に広がる甘いミルク味。










「…やっぱりミルクキャンデー食べてんじゃん。」








そう呟いたあたしの声ははっきりと隼人の耳に届いていたようで、またあたしにキスをしてきた。





今度は、さっきよりも大人なキス。





さっきとは違って、今度はあたしにミルクキャンデーを口移しで渡してきた。










あたしは恥ずかしさのあまり思わず赤面した。









「それ、甘いからあげる。」




赤面するあたしとは打って変わって涼しい顔をしている隼人は、あたしを置いてさっさと歩きだした。





帰り道、またもやあたしは隼人を追いかけるはめになった。





< 21 / 46 >

この作品をシェア

pagetop