君のキスはミルク味【短】
口の中に広がる甘いミルク味。
「…やっぱりミルクキャンデー食べてんじゃん。」
そう呟いたあたしの声ははっきりと隼人の耳に届いていたようで、またあたしにキスをしてきた。
今度は、さっきよりも大人なキス。
さっきとは違って、今度はあたしにミルクキャンデーを口移しで渡してきた。
あたしは恥ずかしさのあまり思わず赤面した。
「それ、甘いからあげる。」
赤面するあたしとは打って変わって涼しい顔をしている隼人は、あたしを置いてさっさと歩きだした。
帰り道、またもやあたしは隼人を追いかけるはめになった。