君に届けた春風
高屋と奈津は手をつないでイベント会場に着く
高屋が受付でチケットを渡し半券を受け取り席へと案内される。
店の中は小洒落た感じで、このイベントに当選した恋人達が隣り合わせで座って幸せそうにしている。
高屋と奈津も席に着き隣り合わせに座り、高屋はグラスにさされたストローを口にくわえジュースを飲む。
高屋「うま!美味いよ?これ。飲んでみ?」と笑顔で奈津に言った。
奈津ももう片方のストローをくわえ飲む。
奈津「ゴク…はぁ…ホントだ。美味しい」
笑顔で高屋を見る。
高屋も嬉しそうにしている。
突然店の明かりが消え暗くなった。
ライブが始まった。
周りはファン達が騒ぎ始めた。
前の舞台にオカルトグループが現れる。
歌が始まると各テーブルに料理が配られた。
歌を聴きながら料理をつまんでいく。
「最後に…この歌を贈る。皆〜この歌で愛を深めようぜ〜!せっかく愛する人と来たんだ。最後まで楽しもう!」
ザワザワし、バラード曲が流れる。1組が手を取り合って抱き合うように踊りはじめる。
それを見た恋人達が次々と立ち上がり同じように踊りだす。
高屋「水月…行こう!」と。奈津の前に手を出す。
水月「え。でも…私…踊りなんか…」と。戸惑う。
高屋「大丈夫。俺も踊れないから」と。奈津の手を取り引っ張る。
奈津はまるで高屋に優しく包まれ至福の時を感じていた。
奈津(このまま時間が止まればいいのに…)
奈津が周りの恋人達を見ると、周りの恋人達は幸せそうに踊り、次々とキスをしていた。
奈津は顔が熱くなって、高屋に抱きつくように顔をうずめた。
高屋は水月の肩を持ち体をゆっくり離す
高屋「水月…」優しい眼差しで奈津を見つめ
奈津にキスをした。
奈津は放心状態になったと同時に頭の中が真っ白になった。
高屋は優しく奈津を抱きしめ頭を撫でる
奈津はドキドキしていた。高屋に聞こえるんではないかと思う程。
奈津(どうしよう。私…高屋とキスしちゃった。私達。恋人に見えるのかな)
奈津のドキドキが止まらないままイベントライブが終わり、高屋と奈津は会場を後にした。
2人は黙ったまま歩いている。
高屋「水月…ごめん!」突然立ち止まり奈津に振り向く
奈津「……」目を丸くし高屋を見つめた。
高屋「いや…初めて…だったろ…?あの場であ〜するしかなくて…ホント。ゴメン」
奈津「だ…大丈夫だよ…」
高屋「はぁ。よかった。なんかおまえ元気なくなったから…怒ってるのかと思って…」
後ろから奈津の背中を押すように急ぎ足で歩いた人がぶつかる。
ドン!奈津が気付くと高屋に抱きついていた。
奈津「ごめん…」言った後、ゆっくり高屋から体を離す
奈津はゆっくり顔を上げ高屋を見つめた
奈津「高屋…あの…」少し俯く
高屋「…ん?」奈津を見つめ言葉を待つ
奈津「あの…。私…」目を閉じ、少し呼吸を整える。
奈津「今日は楽しかったよ。ありがとう」
高屋に向け微笑む。
2人は、そのままあまり会話することなくS浦駅に戻り、別れた。
奈津は自宅に着き、部屋で腰がぬけたように座りこむ。
奈津「どうしよう…。私。高屋が好きだ…」
奈津は自分の気持ちに気づいた瞬間、涙が止まらずにいた。
高屋が受付でチケットを渡し半券を受け取り席へと案内される。
店の中は小洒落た感じで、このイベントに当選した恋人達が隣り合わせで座って幸せそうにしている。
高屋と奈津も席に着き隣り合わせに座り、高屋はグラスにさされたストローを口にくわえジュースを飲む。
高屋「うま!美味いよ?これ。飲んでみ?」と笑顔で奈津に言った。
奈津ももう片方のストローをくわえ飲む。
奈津「ゴク…はぁ…ホントだ。美味しい」
笑顔で高屋を見る。
高屋も嬉しそうにしている。
突然店の明かりが消え暗くなった。
ライブが始まった。
周りはファン達が騒ぎ始めた。
前の舞台にオカルトグループが現れる。
歌が始まると各テーブルに料理が配られた。
歌を聴きながら料理をつまんでいく。
「最後に…この歌を贈る。皆〜この歌で愛を深めようぜ〜!せっかく愛する人と来たんだ。最後まで楽しもう!」
ザワザワし、バラード曲が流れる。1組が手を取り合って抱き合うように踊りはじめる。
それを見た恋人達が次々と立ち上がり同じように踊りだす。
高屋「水月…行こう!」と。奈津の前に手を出す。
水月「え。でも…私…踊りなんか…」と。戸惑う。
高屋「大丈夫。俺も踊れないから」と。奈津の手を取り引っ張る。
奈津はまるで高屋に優しく包まれ至福の時を感じていた。
奈津(このまま時間が止まればいいのに…)
奈津が周りの恋人達を見ると、周りの恋人達は幸せそうに踊り、次々とキスをしていた。
奈津は顔が熱くなって、高屋に抱きつくように顔をうずめた。
高屋は水月の肩を持ち体をゆっくり離す
高屋「水月…」優しい眼差しで奈津を見つめ
奈津にキスをした。
奈津は放心状態になったと同時に頭の中が真っ白になった。
高屋は優しく奈津を抱きしめ頭を撫でる
奈津はドキドキしていた。高屋に聞こえるんではないかと思う程。
奈津(どうしよう。私…高屋とキスしちゃった。私達。恋人に見えるのかな)
奈津のドキドキが止まらないままイベントライブが終わり、高屋と奈津は会場を後にした。
2人は黙ったまま歩いている。
高屋「水月…ごめん!」突然立ち止まり奈津に振り向く
奈津「……」目を丸くし高屋を見つめた。
高屋「いや…初めて…だったろ…?あの場であ〜するしかなくて…ホント。ゴメン」
奈津「だ…大丈夫だよ…」
高屋「はぁ。よかった。なんかおまえ元気なくなったから…怒ってるのかと思って…」
後ろから奈津の背中を押すように急ぎ足で歩いた人がぶつかる。
ドン!奈津が気付くと高屋に抱きついていた。
奈津「ごめん…」言った後、ゆっくり高屋から体を離す
奈津はゆっくり顔を上げ高屋を見つめた
奈津「高屋…あの…」少し俯く
高屋「…ん?」奈津を見つめ言葉を待つ
奈津「あの…。私…」目を閉じ、少し呼吸を整える。
奈津「今日は楽しかったよ。ありがとう」
高屋に向け微笑む。
2人は、そのままあまり会話することなくS浦駅に戻り、別れた。
奈津は自宅に着き、部屋で腰がぬけたように座りこむ。
奈津「どうしよう…。私。高屋が好きだ…」
奈津は自分の気持ちに気づいた瞬間、涙が止まらずにいた。