魔王にだって家族はいます！

第5章

わけがわからなくなって必死に何故か悩んでいたら、ガルがなにかの紙を持ってきた。

「パパ！見てみて！パパがうつってる！」

紙を見てみると俺に５，０００，０００ゼルの賞金がかかっていた。


なるほどそーゆーことか、それで人間を釣ったってことか。人間の王も嫌なことしてくれる。

いいだろう、ならこっちにも考えがある。


「お前らは城の中で待機だ！俺が1人で行く！」

「なっ！魔王様お辞めください」

「私めが囮になります！」

いろんな声が聞こえる。

私は聖徳太子ではないから聞き取れないが。

「なぁにただで死のうとは思っとらん！俺に考えがある！」

そうとっておきのがな！

そう言い残して俺は門を出た。

「魔王が出てきたぞぉ！」

「やっちめぇ！」

「うぉぉぉぉ！！！」

人間の軍隊が襲いかかってきた。

私は人間を傷つけたくない、

そして魔族も傷つけたくない！

ならこれしかあるまい！

「第6式魔法！！幻影！！！」

ゴゴゴゴゴ！！！

すごい音を立てて魔王が大きくなった…ように見えているが幻影を出しただけだ。

「貴様ら人間なんぞ一瞬でひねり潰せるが何故やらないか知っているか？」

人間に問う。

「そんなもん知るか！」


「どうせ出来ねぇんだろ！」

いろんな声が聞こえる。

だが俺は聖徳太子ではないから聞き取れないが。

「俺は貴様らの王に共存を頼んだ！しかし拒まれた！この意味がわかるか！あの王は貴様らの命を売ったということだ！私は決して人間を傷つけようとしている訳では無い！」

人間が全員口を開けたまま呆然としている。

「俺は！！魔族と人間の共存を試みている！！人間も家族や友人を殺されたくななかろう！魔族も同じなのだ！だから…わかってくれたなら手を組もうではないか！」

幻影を消して本当の姿で語りかける。