私立音木学園の事件簿
第1章 音木学園の日常
1節 突然の異変に...
「...い...おぃ...きろ...」
ぼんやりとした意識の中、誰かの声が聞こえる。
「おい、起きんか、こら!」
べしっ!
「いてっ!」
教室内に笑いが起こるとともに、私は机に伏せていた重い頭を持ち上げる。
先生の手を見てみると、出欠をとる紙を挟むプラスチック製のバインダーを持っている。
「先生!生徒を叩いちゃいけないんですよ、なんか、体罰与えたとかで捕まりますよ!」
「そうかい、なら授業中寝ないこったなぁ」
それから10分ほど授業をした後にチャイムがなった。
「全くアリスったら!いつもいつも懲りないんだから」
「えへへー、褒められると照れちゃうなぁ、にゃー子」
「褒めてないってば...」
そう言って苦笑いを浮かべる彼女は
【猫村 千恵子】(ねこむら ちえこ)
学年: 中学三年生
委員会: 放送委員
部活: テニス部
私の友達だ。
そういえば自己紹介がまだだったね
【國神 アリス】(くにがみ ありす)
学年: 中学三年生
委員会: 図書委員
部活: 帰宅部
私の名前はアリス、よろしく!
私の名前もアリス、よろしくね。
頭の中でひとりでに会話を続けていると、
「アーリースっ!またどっか行ってるよ、魂が」
にゃー子に注意され私はてへ、とベロを出してみせる。
「あと1時間で今日も終わりだぁー!」
一旦席を立ち、伸びをしていると。
「アリス、これ、図書委員の資料なんだけど」
「......」
「あーあ、また始まったよ」
にゃー子の呆れた声が聞こえるが気にしない。
「...?」
私に話しかけてきた子は首をかしげる。
「んぐあぁ!しぃーらりぃーん!かわいいよ、超可愛いよ。しらりん可愛いよしらりん。」
「おいっ、ちょっ、待てっ」
しらりんは抵抗するが、私は構わず抱きつく。
【白井 時兎】(しらい ときと)
学年: 高校一年生
委員会: 生徒会副会長
部活: 演劇部
「ていうかアリス、先輩に向かって失礼よ」
「しらりんは優しいからいいの!」
にゃー子はしらりんに一言、すみませんうちの子が、とかなんとか言っている。
「いや、大丈夫だよ、むしろそっちの方が堅苦しくなくていいというか、妹ができたみたいで嬉しいな、俺」
それから数分間雑談を交えた後、しらりんは教室に戻っていった。
それと同時に。私はもらった資料に目を通す。
「ほんっと、人変わるよね、白井先輩の前と、集中する時と...」
にゃー子が何か言ったようだが私の耳には届かなかった。
ぼんやりとした意識の中、誰かの声が聞こえる。
「おい、起きんか、こら!」
べしっ!
「いてっ!」
教室内に笑いが起こるとともに、私は机に伏せていた重い頭を持ち上げる。
先生の手を見てみると、出欠をとる紙を挟むプラスチック製のバインダーを持っている。
「先生!生徒を叩いちゃいけないんですよ、なんか、体罰与えたとかで捕まりますよ!」
「そうかい、なら授業中寝ないこったなぁ」
それから10分ほど授業をした後にチャイムがなった。
「全くアリスったら!いつもいつも懲りないんだから」
「えへへー、褒められると照れちゃうなぁ、にゃー子」
「褒めてないってば...」
そう言って苦笑いを浮かべる彼女は
【猫村 千恵子】(ねこむら ちえこ)
学年: 中学三年生
委員会: 放送委員
部活: テニス部
私の友達だ。
そういえば自己紹介がまだだったね
【國神 アリス】(くにがみ ありす)
学年: 中学三年生
委員会: 図書委員
部活: 帰宅部
私の名前はアリス、よろしく!
私の名前もアリス、よろしくね。
頭の中でひとりでに会話を続けていると、
「アーリースっ!またどっか行ってるよ、魂が」
にゃー子に注意され私はてへ、とベロを出してみせる。
「あと1時間で今日も終わりだぁー!」
一旦席を立ち、伸びをしていると。
「アリス、これ、図書委員の資料なんだけど」
「......」
「あーあ、また始まったよ」
にゃー子の呆れた声が聞こえるが気にしない。
「...?」
私に話しかけてきた子は首をかしげる。
「んぐあぁ!しぃーらりぃーん!かわいいよ、超可愛いよ。しらりん可愛いよしらりん。」
「おいっ、ちょっ、待てっ」
しらりんは抵抗するが、私は構わず抱きつく。
【白井 時兎】(しらい ときと)
学年: 高校一年生
委員会: 生徒会副会長
部活: 演劇部
「ていうかアリス、先輩に向かって失礼よ」
「しらりんは優しいからいいの!」
にゃー子はしらりんに一言、すみませんうちの子が、とかなんとか言っている。
「いや、大丈夫だよ、むしろそっちの方が堅苦しくなくていいというか、妹ができたみたいで嬉しいな、俺」
それから数分間雑談を交えた後、しらりんは教室に戻っていった。
それと同時に。私はもらった資料に目を通す。
「ほんっと、人変わるよね、白井先輩の前と、集中する時と...」
にゃー子が何か言ったようだが私の耳には届かなかった。