私立音木学園の事件簿
「ふぅー!今日も疲れたッ!」
「よぉーし、部活行くぞっ!」
「にゃー子、頑張るねぇ。部活なんて...めんどくさくない?」
「ううん、自分の好きなことをやるんだもん、楽しいよ」
私はにゃー子にバイバイ、と軽く手を振る。
「そーいや、今日図書室の放課後当番じゃん」
私はカバンを机に放って置いたまま、急いで図書室に向かった。
ガラガラと図書室の最近立付けの悪くなり始めている扉を開ける。
「あー、アリス先輩」
そう呼びかけてきたのは
【森永 紅葉 】(もりなが くれは)
学年: 中学二年生
委員会: 図書委員
部活: 演劇部
同じ委員会の後輩だ。
「某菓子製造会社の人だーわーい。」
「いい加減その呼び方やめてくださいよ...」
そんなやり取りを終え、私は貸し出しカウンターにつく。
この学校には、図書室が二つあり、中学生用と高校生用のものがある。その年に応じたレベルの本が置いてあるのだが、中学生が高校の方に行っても、高校生が中学生の方に行っても問題は無い。
生徒数は中学だけで見ても、高校だけで見ても普通よりは少ないほうだ。一学年2クラス、各30数名ほどだ。
そのためか、他学年同士でも仲のいい人が多く、そのせいもあり、放課後の図書室は一緒に勉強をしに来る生徒達で溢れかえっている。
勉強をする生徒が多いゆえに、カウンター当番の仕事はほとんどない。私は自分が借りている本を、カウンターの引き出しから取り出し、読み始める。あまりにも仕事がないせいで、これが癖になってしまった。
そして私は自分の世界に溶け込んでいくのであった。
「よぉーし、部活行くぞっ!」
「にゃー子、頑張るねぇ。部活なんて...めんどくさくない?」
「ううん、自分の好きなことをやるんだもん、楽しいよ」
私はにゃー子にバイバイ、と軽く手を振る。
「そーいや、今日図書室の放課後当番じゃん」
私はカバンを机に放って置いたまま、急いで図書室に向かった。
ガラガラと図書室の最近立付けの悪くなり始めている扉を開ける。
「あー、アリス先輩」
そう呼びかけてきたのは
【森永 紅葉 】(もりなが くれは)
学年: 中学二年生
委員会: 図書委員
部活: 演劇部
同じ委員会の後輩だ。
「某菓子製造会社の人だーわーい。」
「いい加減その呼び方やめてくださいよ...」
そんなやり取りを終え、私は貸し出しカウンターにつく。
この学校には、図書室が二つあり、中学生用と高校生用のものがある。その年に応じたレベルの本が置いてあるのだが、中学生が高校の方に行っても、高校生が中学生の方に行っても問題は無い。
生徒数は中学だけで見ても、高校だけで見ても普通よりは少ないほうだ。一学年2クラス、各30数名ほどだ。
そのためか、他学年同士でも仲のいい人が多く、そのせいもあり、放課後の図書室は一緒に勉強をしに来る生徒達で溢れかえっている。
勉強をする生徒が多いゆえに、カウンター当番の仕事はほとんどない。私は自分が借りている本を、カウンターの引き出しから取り出し、読み始める。あまりにも仕事がないせいで、これが癖になってしまった。
そして私は自分の世界に溶け込んでいくのであった。