私立音木学園の事件簿
体育館に着いた。部活動終了時刻間近だったため、ジャージの生徒や制服の生徒が入り乱れている。当然だが、困惑している生徒が多く、どのクラスも列に並んでいない。
私は3年A組の列付近へと急ぐ。するとそこにはニャーこの姿があった(部活動に参加しているのだから当たり前なのだが...)。
私はすぐさま彼女の所に駆け寄った。
「...!あっ、アリス!帰ったのかと思ったよ、帰宅部だし。」
「本読んでたら時間が過ぎてて...」
「全く、本を読み始めると周りのことが全く頭に入ってこないんだから。」
「えへへ、」
そんな、緊張感の欠片もない会話をしていると。
『皆さん!騒がずに並んでください!』
マイク越しにさっきの放送をした女生徒の声が聞こえる。
生徒達のしゃべり声は消え、全員いつもの位置につく。
あとからずらずらと、先生達が体育館の入口から入ってくる。
静まり始めていた生徒達がまた、ざわざわと騒ぎ始めた。
『私語は慎んで下さい』
再びスピーカーから声が聞こえると、やっと生徒達のざわめき声が消える。
何が起こるのかとステージをずっと見つめていると、ある人がステージ上に上がってきた。
その人が一礼をし、先生、生徒達がそれに合わせて礼をする。
『私から皆様に大変悲しいお知らせがあります。』
そう口にしたのは、我らが音木学園の生徒会長、赤怒田愛姫先輩だ。
【赤怒田 愛姫】(あかぬた あい)
学年: 高校三年生
委員会: 生徒会会長
部活: 陸上部
愛姫先輩は、頭も良く、運動神経も抜群、加えて先生達の信頼も厚い、完璧な人だ。この学校で先輩に憧れない人はいないだろう。しかし、自分の考えを絶対と思い、相手の話を聞こうともしない我がままな性格も持ち合わせている。
上に述べたことの他に、堂々とした態度、生徒会長という肩書きから、生徒の間では[赤の女王]などと呼ばれている。
その生徒会長様が次に発した言葉で私たちの歯車は狂い始めた。
『先ほど、高校一年○組の白井時兎くんが、死体で発見されました。』
生徒達の悲鳴と、混乱、驚きの声で体育館が染まっていく。
さぁ、狂った日常の始まりだ
私は3年A組の列付近へと急ぐ。するとそこにはニャーこの姿があった(部活動に参加しているのだから当たり前なのだが...)。
私はすぐさま彼女の所に駆け寄った。
「...!あっ、アリス!帰ったのかと思ったよ、帰宅部だし。」
「本読んでたら時間が過ぎてて...」
「全く、本を読み始めると周りのことが全く頭に入ってこないんだから。」
「えへへ、」
そんな、緊張感の欠片もない会話をしていると。
『皆さん!騒がずに並んでください!』
マイク越しにさっきの放送をした女生徒の声が聞こえる。
生徒達のしゃべり声は消え、全員いつもの位置につく。
あとからずらずらと、先生達が体育館の入口から入ってくる。
静まり始めていた生徒達がまた、ざわざわと騒ぎ始めた。
『私語は慎んで下さい』
再びスピーカーから声が聞こえると、やっと生徒達のざわめき声が消える。
何が起こるのかとステージをずっと見つめていると、ある人がステージ上に上がってきた。
その人が一礼をし、先生、生徒達がそれに合わせて礼をする。
『私から皆様に大変悲しいお知らせがあります。』
そう口にしたのは、我らが音木学園の生徒会長、赤怒田愛姫先輩だ。
【赤怒田 愛姫】(あかぬた あい)
学年: 高校三年生
委員会: 生徒会会長
部活: 陸上部
愛姫先輩は、頭も良く、運動神経も抜群、加えて先生達の信頼も厚い、完璧な人だ。この学校で先輩に憧れない人はいないだろう。しかし、自分の考えを絶対と思い、相手の話を聞こうともしない我がままな性格も持ち合わせている。
上に述べたことの他に、堂々とした態度、生徒会長という肩書きから、生徒の間では[赤の女王]などと呼ばれている。
その生徒会長様が次に発した言葉で私たちの歯車は狂い始めた。
『先ほど、高校一年○組の白井時兎くんが、死体で発見されました。』
生徒達の悲鳴と、混乱、驚きの声で体育館が染まっていく。
さぁ、狂った日常の始まりだ