君が言ったんだ。

先生はキレイな女の先生だった。


ベリーショートが似合う、けして若くはないカッコいい感じの。


「はじめまして。担任の浅野です。式まで少し時間があるので、皆さんには自己紹介をしてもらいます。」


出席番号1番。



雨宮。



私だ。




椅子からゆっくりと立ち上がる。


「雨宮 美咲です。よろしくお願いします。」


私の冷たい自己紹介にまばらの拍手。




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