君が言ったんだ。
3,私は私
4月といえど、まだ肌寒い。



私は下足ロッカーへといそぐ。



今日は帰って日記、書かなきゃ。


最近、忙しくて日にちが空いているのだ。


とはいえ、書くことはほぼない。


かたい革靴をロッカーからだしていると、

私を呼ぶ声が聞こえた。


「雨宮さぁ~んっ!」 


3人の女子が私に向かって走ってくる。


「なに?」

私の数少ない女子の取り扱い説明書によると、こういう女子は避けた方がよい。




目立って、それでいて群れるのが好きなタイプだからだ。


「ごめんね、お願いがあって……。」

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