海月物語。
 来海は、客間に入った。何もかも、出ていった時のままだった。
「来海~!もう俺寝るよ。明日早いんだよ。おやすみー。」
遠くで叫んでいる。来海は、懐かしい海斗の叫びに、笑った。
 翌日の朝。来海は、リビングに向かった。食卓テーブルの上にメモ紙がある。
『またいつでも家に来い。
090-0000-222』
来海は、メモ紙を鞄にしまった。
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