海月物語。
水族館
 仕事から帰った来海は、明日の休日をどう過ごそうか悩んでいた。ふと、海斗のメモ紙が目に入る。
«Trrr‥‥‥‥Trrr‥‥‥‥‥»
来海は、海斗に電話してみた。
「はい。」
海斗はすぐに出た。
「来海です。」
「なんだよ。スマホもってんならすぐ電話して来いよ。」
「だって用事がなかったから‥‥」
「ああ、そう。で、用事ってなに?」
「明日、休みで暇なの。」
「なんだよ。それ。俺は来海の暇つぶし人間なのか?」
「ち、違うよ。」
「明日水族館来いよ。イルカのショー。見に来てほしい。」
「わかった。行く行く。」
「んじゃ、おやすみ。」
来海は、明日が待ち遠しくなった。一方の海斗は少し緊張してきてなかなか眠れなかった。
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