海月物語。
来海は、以前イルカのショーを見た時と同じ場所に座った。客席は、それなりに人が集まっている。
「こーんにーちわー。イルカのティ~ンク。そして相方である私は、大森海斗でーす。ティンク!!今日も元気にやってくれるかな?」
海斗は、マイクで愛嬌良く場を盛り上げた。ティンクは、ジャンプを炸裂。ショーは大盛り上がりだ。
イルカのショーの中盤。
「ここで!!!!ティンクの新技を今日披露したいと思います。」
客席から拍手が鳴り響く。来海もまた、笑顔で拍手をしていた。すると、見たことがある水族館のスタッフが来海に話しかける。
「すいません、ちょっとついてきてください。」
小声で言い、スタッフは来海の腕を掴んだ。
「え。ちょっとちょっと‥‥‥‥」
来海は、腕を引っ張られ強制的にイルカのショーの舞台へ上がった。
「え?なに??なに???」
来海がスタッフに聞いても、スタッフは返事をするどころか去っていく。海斗とティンクは客席の方にいた。
「ティンクの新技。それは、鼻先でここの客席側から、舞台側のほうまで、物を落とさないように運んで貰うという技です。実は成功したことは‥ありません。」
会場から笑い声が響いた。
「初めての披露。受け取ってくれる相手は‥‥僕の好きな人です。」
来海は、海斗を見た。海斗の顔は、真っ赤である。客席からは、
「頑張って~。」
という声援が聞こえる。
「何をあのバカはまた考えているんだ。」
上司が怒鳴る。イルカのショーを見ていた上司は、怒り心頭だった。
「こーんにーちわー。イルカのティ~ンク。そして相方である私は、大森海斗でーす。ティンク!!今日も元気にやってくれるかな?」
海斗は、マイクで愛嬌良く場を盛り上げた。ティンクは、ジャンプを炸裂。ショーは大盛り上がりだ。
イルカのショーの中盤。
「ここで!!!!ティンクの新技を今日披露したいと思います。」
客席から拍手が鳴り響く。来海もまた、笑顔で拍手をしていた。すると、見たことがある水族館のスタッフが来海に話しかける。
「すいません、ちょっとついてきてください。」
小声で言い、スタッフは来海の腕を掴んだ。
「え。ちょっとちょっと‥‥‥‥」
来海は、腕を引っ張られ強制的にイルカのショーの舞台へ上がった。
「え?なに??なに???」
来海がスタッフに聞いても、スタッフは返事をするどころか去っていく。海斗とティンクは客席の方にいた。
「ティンクの新技。それは、鼻先でここの客席側から、舞台側のほうまで、物を落とさないように運んで貰うという技です。実は成功したことは‥ありません。」
会場から笑い声が響いた。
「初めての披露。受け取ってくれる相手は‥‥僕の好きな人です。」
来海は、海斗を見た。海斗の顔は、真っ赤である。客席からは、
「頑張って~。」
という声援が聞こえる。
「何をあのバカはまた考えているんだ。」
上司が怒鳴る。イルカのショーを見ていた上司は、怒り心頭だった。