恋吹雪


「明日聞こうね!?」


「うん・・・」


「じゃあまた明日!」


「バイバイー」




あたしはゆっくり家に帰った。



小学生のときの事を考えながら。





―――――――――――――――
――――――――――
――――――


「香音は何部、入るの?」


「まだ分かんない!紗南は?」


「美術部かな・・・・?」


「そうなんだ」


「ねぇ入ろうよ!?美術!」


「無理だよー!」


「ねぇ!!!!!絶対だから!」



紗南が大きな声を出した。

「ひょわっ!」


「入るよね?ニコッ」


「あたしは・・・」


「入るよね!?」


「う・・・ん」



断れなかったんだ。

この時ちゃんと断れば良かった。




と何回、思っただろう。


< 136 / 265 >

この作品をシェア

pagetop