恋吹雪
「おはよ〜!」
いつものように紗南と愛実は仲良く喋っていた。
なんだぁ・・・・!
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
シカト?だよね・・・・。
「愛実?」
「ねぇあっち行こ!?」
紗南が愛実に言った。
「うん・・・・!」
目の前を通り過ぎていった。
あたしは唖然と立ち尽くしたまま
そこにいた。
「愛実!?なんで?」
「あのさ・・・紗南なんか許してくれた」
「なんで?」
「なんか香音は許せないって言ってたよ、」
「え・・・なんで?あたしだけ?」
「だって愛実には期待してなかったんだから」
聞き覚えのある声・・・・。
紗南だ。
「うん。だからもう口聞かないから・・・・」
「ちょっと待って!?愛実だって違う部活に入ったんだよ?」
「だから愛実には期待してなかったって言ったじゃん」
「ごめんね・・・・紗南!」
「愛実行こ?」
あたしを置いて行ってしまった。
もう口聞いてくれないんだ。
なんであたしだけ?