恋吹雪


それから毎日あたしは1人だった


時々
紗南と愛実に意地悪をされた。



それが悲しくて・・・・。

自分には居場所がなかった。


でもそのことは

誰にも言ってなかった。



「香音、紗南達となんで一緒にいないんだ?」



拓斗がいきなり聞いてきた。


あたしはその質問にスゴく困った


でもすぐに


「別に?いつもそうだよ!」


と笑顔で言える自分がいた。


拓斗は、そう・・・。と少し悲しげに言った。



「死ねばいいのに〜」


「どっかの誰かさん!」




もちろん。これはあたしのこと。

わざと聞こえるように言ってる。



今日は物を隠された。


探してるあたしを見て笑ってるんだ。


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