恋吹雪

離れていても

紗南は浮き沈み激しいんだよね｡




でも本当に怒ってなかった｡


「大丈夫でしょ?」


「本当だぁ････」


「良かったね」


「うん」


「じゃあ部活行こ!?」


あたし達は校庭に向かった｡





ｻﾞｧｧｱ──･････｡



「雨ヤバいね!」


「傘持ってないよ〜」


「愛実もっ!?」


「香音もなの!?濡れて帰ろっか」


「そうだね､」



優の姿が見えない｡

きっと走っているんだろうな｡



「優に聞こうね!」


「う･･･ん」



紗南に伝わらないのかな?

あたしはちょっと不安だった｡


「紗南には言わないの?」


「だって､紗南になんか言ったら男好きっと噂流されるもん!」


「うんうん!」


「秘密ね─!」


「もちろん!」




すると優の姿が見えた｡