恋吹雪
「香音〜!!」
「はぁい?」
怜が話しかけてきた。
今、同じ班なんだよね・・・・・。
「・・・・あのね。優のことなんだけど」
「えっ?」
「優の好きな人──・・・」
知ってる。というか
なんとなく分かっていた。
でもね。大丈夫だって。
平気だって・・・・そんなの嘘だって思ってた。
でももう無理だよ。
だってね・・・・。
「美乃里でしょ?」
「らしいよ。だってね怜が聞いたんだよ?そしたら、う〜ん。だって」
「否定しなかったんだ」
あたしは悔しかった。
でも優だからって信じてた。