恋吹雪


「なんか見たくない?一緒に帰ってるとこ?」


「えっ・・・だから付き合ってないよ〜」


「真実が知りたいの!」


「はぁ・・・うん」



あたし達は裏の校門で
待ち伏せしてた。


「ねぇー来ないじゃん!」


「中々来ないね〜」


「帰ろうよー」


「分かった分かった!」





帰ろうとしたとき。
校門から優と美乃里が出てきた。


「この前の見た?」


「あー見た見た!面白かったよね!?」


なんで・・・・・・?
あたしは涙を必死でこらえた。

楽しそうに二人で帰ってる?


「香音!?香音ってば!」


「・・・・・・あ」


「帰るよ?」


「うん」

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