恋吹雪


「香音!!」


「えっ・・・?」



あたしの名前を呼んだのは









優でした。


「先輩どこにいんの?」


「多分部室だと思うけど」


「あぁ・・・わかった」



走っていっちゃった。
遠すぎてだめだよね・・・・



おかしいんだぁ──。

だってね、あなたといた日々より
あなたがいない日々の方が





あなたを想ってた・・・。



今頃、気づいても遅いんだ。


遅すぎる。

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