恋吹雪


・・・・ガンッ


あたしのボールは鈍い音を立て、地面に落ちていった。

「あ〜あ」


そんな声が周りから聞こえた。
そんなこと、どうでも良かったけど、あたしは自分が許せなかった。


あたしだって小学校のときに3年間だけバスケしてたから。


「香音ー。惜しかったね」

バスケのチームメイトが声を掛けた。


「・・・・うん。ごめん」


あーもう!!なんで上手くいかないのっ?

ちょっとイライラした。

でもあたしのチームは勝った。
あたしが決めたシュートではなかったけどね・・・・。
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