恋吹雪
・・・・ダンッ・・・ダンッ・・・ダンッ


ピー
「試合終了」



「勝ったぁぁぁ!!!やったぁぁ」


あたしは立ち止まった。

美乃里チームの嬉しそうな声、表情。



あたしは失敗したんだ。
シュートは入らなかったんだよ。

「ごめん・・・・」

悔しいー。あとちょっとだったのに!


「大丈夫。あたしだってシュートたくさん外しちゃった!」


「うん・・・悔しいね」


「全然悔しくないよ!!」


「そう──・・・っ」



ズキッ!!


「香音?その指どうしたの!?」


痛っー。突き指したところをまた突き指した。

すごい腫れてる。ズキズキ痛む。


「保健室行ってきますー」

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