恋吹雪
良かった。
チョコ渡さなくて。
良かったんだ・・・・・これで。


チョコ・・・どうしよっかな?

「あっ何それー!?」


「へっ!?」


怜があたしが握り締めてたクッキーを取った。


「ラッピング可愛いぃ〜!!誰にあげるのぉ?」


「これは・・・・」


「怜が食べるー!!」


あっ・・・。

「だっだめっ!!!」

とっさに言ってしまった。

「なんでなんでぇ!」


「・・・・なんでもない。」


渡せないんだから、いいよね?


「食べていいよ・・・・・」


「いただきますー」


怜は目を輝かせながらあたしのクッキーを食べた。


「香音にもあげるーぅ」


「うん」

怜はあたしにクッキーを渡した。

< 253 / 265 >

この作品をシェア

pagetop