恋吹雪
大会が終わって数日。
あたしはあなたしか見てない。
もうすぐテストがあるから
部活ないんだ・・・・。
だから会えないよ。
ただでさえ寂しいのに、
もっと辛くなる。
でも待ってるよ・・・・?
ずっとずっと。
優に会えるその日まで。
優は夢に向かってまっすぐ
頑張っている。
やっぱり毎日、走ってるもんね。
あたしは今日も、あなたの
夢を見た・・・・・。
───────・・・・・
なんか懐かしい場所。
あの時と同じ。
優はあたしの落とした
ゴムを拾ってきてくれた。
「あー落としちゃったかも!」
「えぇー!!」
「うん・・・・」
「どこで落としたの!?」
紗南と愛実が聞いてきた。
「分かんないっ〜。多分、朝来るとき道路とかに落とした」
「じゃ見つかんないね-!?」
「しょうがないよ」
優!?目の前にいる。
自分の髪の毛を指差した?
あたしはあたしの髪の毛を見る。
「?」
「これ・・・お前のだろ?」
「うん!」
優はあたしにゴムを渡した。
「ひ・・・拾ってきてくれたの?」
「別に・・・通りかかっただけだし」
「ありがとう!!」