恋吹雪

優はフイッと戻っていった。


「あれ-!?ゴムなんであんの?」


「優が・・・・・」


「マジで!?良かったじゃん!」


「でもよく分かったよね?」


「えっ・・・・?」


「これが香音のってこと!」


「ほんとだ・・・・」


「なんでだろ?」



──────・・・・・・・


目が覚めた。


あの頃の懐かしい記憶。


それは優があたしのことを

見てたからじゃないかな?

あたし嬉しかったよ。



でも・・・・優との思い出が


忘れちゃいそうなの。


あなたがくれた言葉も

忘れちゃいそうだよ。



だから毎日が怖いよ。


あなたはあたしに


信じる強さを教えてくれた。


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