かわいそうな童話


ネバーランドが存在するなら行きたいよ


大人になんてなりたくない。





冷蔵庫にストックされてある

冷凍のパスタを温めて

味わうことなんてせずに掻き込み



母の化粧台で化粧をする。




下地を塗ってファンデーション。


アイシャドウを塗ってアイライン、マスカラ・・・

アイメイクは少し濃いめに。キラキラに。



チークは恋してるみたいに


リップはキスしたくなる唇に

夜の女は華やかにしなくちゃ



お客様に非日常を提供する。あなたはキャストであり商品



そういいながら化粧を教えてくれた母



私を娘ではなく商品と思っているかのように




美しく産んでやったんだから

私のために生きなさい。


それが彼女の口癖だ






洗い物をし、


朝干した洗濯物を取り込み忘れてたのに気がつく








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