大好きな君へ
気持ち
―――キーンコンカンコーン
「遥ー、またギリギリじゃん!」
「だって朝苦手でさー」
はあ~、今日もまたギリギリだ・・・。もっと早く起きなきゃ・・・!
「お前、また遅刻かよー」
はあ・・・また来た。
「は?!遅刻じゃないし、ギリギリなんだから!」
「そんなの遅刻と一緒だろ」
この男の子は幼稚園から幼馴染の裕也。
裕也は昔から意地悪で子供っぽいところもあるけど、私が落ち込んでると「元気出せよ」って言って励ましてくれるんだ。
そんな裕也のことを私はいつの間にか好きになっていた。